新規顧客・販路の開拓
中小企業経営者アンケート調査「大同生命サーベイ」
2026年4月度レポート
調査結果のポイント
- 約半数の企業が新規顧客・販路の開拓に「取り組んでいる」一方で、「取り組んでいない」と回答した企業も23%となりました。特に、規模が小さい企業は大きい企業に比べ「取り組んでいない」との回答割合が高くなっています。
- 新規顧客獲得・販路開拓につながった方法は「既存顧客、取引先からの紹介(58%)」が最も多く、次いで「自社ホームページ(22%)」となりました。今後、販路開拓に使いたい方法は「自社SNS(16%)」と回答する企業が「営業訪問、電話(10%)」よりも回答が多い結果となりました。
【監修者コメント】柴本 昌彦
[神戸大学 経済経営研究所 教授]
中小企業の景況感は、継続的な物価高や昨今の国際情勢の影響を受け弱含みが続き、利益や資金繰りには、なお厳しさがみられます。特に小規模企業ほど経営環境は厳しく、限られた経営資源の中で、足元の課題対応と将来の売上基盤確保の両立が一段と重要になっています。
一方、新規顧客開拓や販路拡大は中長期的に重要と認識しつつも、過去に成果が出なかった企業や、現在取り組んでいない企業も一定数見られるように、人手不足や日常業務の負担から後回しになりやすい取組みです。しかし、販路開拓に取り組む企業は売上や顧客数の増加を実感しており、厳しい環境下でも継続することが重要です。
特に注目すべきは、新規顧客獲得・販路開拓につながった方法として「既存顧客、取引先からの紹介」との回答が最も多い点です。中小企業では、大規模な広告投資よりも、日々の取引の中で顧客満足を高め、自社の強みを既存ネットワークを通じ伝えていくことが、現実的かつ有効な手法です。
自社ホームページやSNSも、単に広告ではなく、紹介や口コミを後押しし、自社の強みを見える化する手段として活用できます。人材や情報が限られる場合は、行政や金融機関などの外部支援も活用し、身近な繋がりを起点に、顧客接点を広げていくことが持続的成長の鍵となります。
景況感
現在の業況と将来の見通し
※2020年3月は新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえ調査を中止しました。
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