2024年の振り返りと2025年に対する期待
中小企業経営者アンケート調査「大同生命サーベイ」
2024年12月度レポート
調査結果のポイント
【専門家意見】インフレ環境下の中小企業:現状と課題
柴本 昌彦
[神戸大学経済経営研究所 教授]
激変する日本経済と中小企業の対応の二極化
長引くデフレから脱却し、インフレに直面する日本経済。企業は値上げに慎重だったものの、近年は価格転嫁への理解も広がりつつあります。
ただし、2024年12月度調査では、中小企業の対応に二極化が見られることが指摘されています。賃上げを実施した企業は継続する傾向がある一方で、未実施企業は今後も賃上げ予定がない企業が多いのです。
喫緊の課題:インフレへの対応
デフレに戻る可能性は低い中、インフレ環境下での持続的な経営のためには、価格転嫁は避けられません。しかし、値上げによる顧客離れへの懸念から、対応が後回しになりがちです。
今対応することには困難を伴いますが、後回しにすると将来はさらに困難な状況になり、取り返しがつかないというリスクに直面します。今こそ、真剣にインフレ対応を検討する必要があります。
競争力強化と人材確保・育成がカギ
価格転嫁には競争力強化が不可欠です。同時に、従業員の満足度向上のための賃上げや人材確保・育成にも力を入れる必要があります。柔軟な労働時間や休暇制度の導入も、人材確保に有効な手段と言えるでしょう。
本レポートが、中小企業経営者のみなさまの「課題解決のヒント」となることを期待しています。
景況感
現在の業況と将来の見通し
※2020年3月は新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえ調査を中止しました。
-
history
-
activityNEW
-
activityNEW
-
collabNEW
-
collabNEW
-
activityNEW
-
management
-
activityNEW