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中小企業調査「大同生命サーベイ」 2017年9月度レポート

景況感

  • 「業況DI」は▲4.3pt(前月比▲0.2pt)と前月からほぼ横ばい。「将来DI」は5.4pt(前月比▲1.0pt)と前月から悪化しました。

個別テーマ 企業間連携

  • 企業の生産性向上に向けた取組みの1つとして注目されている「企業間連携」について、取組み状況を明らかにすることで、「経営のヒント」としてお役立ていただくことを目的に調査しました。
  • 企業間連携のテーマは、「共同研究・開発」「共同受注」が最多で、それぞれ約3割を占めました。業種別にみると、「製造業」では「共同生産」、「卸・小売業」では「共同仕入・購買」、「サービス業」では「施設・設備の共同利用」も多くなっています。
  • 連携先は「仕入・外注先(同業種)」が約6割、所在地域は「同一県内」が約5割を占めました。
  • 企業間連携において行政等に期待する環境整備では、「成功事例等の情報提供」が約4割と各回答のなかで最も多く、次いで「企業間の調整役の派遣」「マッチング機会の拡大」となりました。

景況感

(1)現在の業況と将来の見通しの推移

個別テーマ 企業間連携

Q1. 企業間連携※に取り組まれていますか?

商品・サービス開発や販路開拓、配送・保管などの各事業活動において、社内外のアイデアや技術・ノウハウ等を共有・活用し、通常の取引関係(仕入・販売など)では得られない相乗効果を生み出す取組み。

  • 約4割の経営者が「連携している(「連携している」「今後連携予定」「過去に連携」の合計)」と回答。経営者の年齢別にみると、若い経営者ほど「連携している」割合が多くなっています。
  • 「企業間連携をしている」企業の景況感を「連携予定なし」の企業と比べると、業況DIは高く(良い)、従業員DIは低く(不足)なっています。

①企業間連携の実施状況(経営者の年齢別)

②景況感(実施状況別)

Q2. 企業間連携を通じて取り組んでいる(取り組みたい)内容は何ですか?

  • 企業間連携を通じて取り組んでいることでは、「共同研究・開発」「共同受注」がそれぞれ約3割となりました。
    業種別にみると、「製造業」では「共同生産」、「卸・小売業」では「共同仕入・購買」、「サービス業」では「施設・設備の共同利用」も多くなっています。

Q3. 連携相手先はどのような企業ですか?(Q1-①で「連携している」「今後連携予定」「過去に連携」と回答した企業)

  • 連携相手先は「仕入・外注先(同業種)」が約6割、所在地域は「同一県内」が約5割と最も多くなりました。
  • 連携の経緯は、「相手先企業に直接相談」が約4割と最も多く、次いで「相手先企業から持込み」「ビジネスマッチングへの参加」となりました。

①連携相手先との関係

②連携相手先の所在地域

③連携の経緯

Q4. 企業間連携を通じて強化したいことや期待する効果は何ですか?

  • 企業間連携を通じて強化したいことや期待する効果では「受注増加」「技術・開発力の向上」がそれぞれ約4割と多く、次いで「販路開拓」となりました。
    業種別にみると、「サービス業」では「知識・知見等の情報共有」、「卸・小売業」では「新商品・サービスの開発」、「建設業」では「雇用拡大」も多くなっています。

Q5. 企業間連携にあたっての課題や連携予定がない理由は何ですか?(企業間連携の実施状況別)

  • 連携している企業の課題では、「専担人材の不足」が約4割と最も多く、次いで「成果が出るまでに時間がかかる」「連携先以外への情報・技術流出の懸念」となりました。
  • 現時点で未実施の企業では、「専担人材の不足」と「効果が不透明」がそれぞれ約3割と多く、次いで「連携相手の探し方がわからない」となりました。

Q6. 企業間連携において行政等に期待する環境整備は何ですか?

  • 期待する環境整備では、「成功事例等の情報提供」が約4割と最も多く、次いで「企業間の調整役の派遣」「マッチング機会の拡大」となりました。特に、「企業間の調整役の派遣」は「建設業」で多くなっています。

「企業間連携」により得られた効果や連携を進めるうえでの課題(自由回答)

得られた効果

  • 自社だけでは実施困難な新規事業に取り組めた。(北陸・甲信越/製造業)
  • 新規設備やスペースを確保することなく、生産性を向上できた。(関西/製造業)
  • 同業者間で連携を図ることで、人材を確保できた。(中国/サービス業)
  • 連携により、今後業務量の増加が見込まれる部署に人材をシフトできた。(中国/卸・小売業)
  • 企画立案のノウハウなど、経営に関する知識の習得につながっている。(東北/サービス業)

連携を進めるうえでの課題

  • 連携をスムーズに行うための仲介役(企業・人材)が必要。(南関東/業種無回答)
  • 同じ価値観やビジョンの共有が不可欠。短時間での信頼関係の構築が難しい。(南関東/サービス業)
  • 企業間連携の成功事例を知りたい。(南関東/サービス業)