中小企業調査「大同生命サーベイ」 2018年2月度レポート
景況感
- 「業況DI(自社の現在の業況)」は0.5pt(前月比+0.1pt)と、先月に引き続き、最高値を更新。「将来DI」は8.0pt(前月比+0.1pt)と、先月からほぼ横ばいとなりました。
個別テーマ 人材確保への取組み
- 企業の人手不足が深刻化するなか、「人材の充足状況」や「生産性向上への取組み」を調査しました。
- 従業員の過不足では、回答企業の約6割が「充足している」と回答。人手不足は、従業員規模や業種によって区々であることがうかがえます。
1年前と比べた従業員数の増減では、「増加」が約2割、「変わらない」が約7割となりました。 - 従業員数の今後の増減意向では、回答企業の約4割が「増やしたい」と回答。増やす目的は、「現ビジネスの維持・改善」が約5割、「需要拡大への対応」が約4割となりました。
- 従業員が1年前から増えた企業では、「ホームページの整備」や「社長自らが事業内容を説明する機会を設ける」など、採用時の工夫がみられます。
景況感
(1)現在の業況と将来の見通しの推移
個別テーマ 人材確保への取組み
Q1. 従業員の「①過不足」「②1年前と比べた増減」「③今後の増減意向」についてお答えください。
- 従業員の過不足では、回答企業の約6割が「充足している」と回答。従業員規模別にみると、規模が小さいほど、「充足」の割合が大きくなっています。
- 1年前と比べた従業員数の増減では、「増加」が約2割、「変わらない」が7割となりました。「増加」「減少」ともに、従業員規模が大きいほど、多くなっています。
- 今後の増減意向では、回答企業の約4割が「増やしたい」と回答。具体的な理由では「現ビジネスの維持・改善」が約5割、「需要拡大への対応」が約4割となりました。
Q2. 「①人員増強を要する業務」と「②求める人材」は何ですか。(Q1-③で「増やしたい」と回答した経営者)
- 「人員増強を要する業務」では、「営業・販売」と「生産・運搬」がそれぞれ約5割となりました。
- 求める人材では、「一定の経験がある若手層」が約5割と最も多く、次いで「即戦力となる中堅層」となりました。
Q3. 採用時の工夫は何ですか?
- 採用時の工夫では、「仕事内容にミスマッチがないよう丁寧に説明する」が約4割と最も多く、次いで「ハローワーク専門支援窓口の活用」「社員懇談会の実施」となりました。
- 従業員が1年前から増えた企業では、「ホームページの整備」や「社長自らが事業内容を説明する機会を設ける」などの工夫がみられます。
採用時の工夫(1年前と比べた従業員の増減別)
Q6. 業務の生産性向上に有効な取組みは何ですか?
- 業務の生産性向上に有効な取組みでは、「業務の見える化・マニュアル化」が約4割と最も多く、次いで「業務・販売プロセス見直し」「不要業務削減」となり、IT化をはじめ省力化の余地を感じていることがうかがえます。
Q7. 多様な人材(女性(主婦等)やシニア、外国人等)を直近3年間で採用しましたか?
- 多様な人材の採用状況では、回答企業の約4割が「女性」を採用したと回答。「シニア」は約2割、「外国人」は約1割となりました。
- 従業員が1年前と比べて増加した企業では、「女性」の採用が多く、約6割となっています。
多様な人材を採用した割合(1年前と比べた従業員の増減別)
Q8. 多様な人材が活躍できる職場づくりに有効な取組みは何ですか?
- 多様な人材が活躍できる職場づくりに有効な取組みでは、「長期雇用を前提とする採用」と「相談しやすい雰囲気づくり」がそれぞれ約4割と多く、次いで「オフィス等の美化・整理整頓」となりました。
人手不足への対応で効果的な取組み ※自由回答
採用の工夫
- 業務内容を明確化する。マイナス面も最初から説明し、納得いただいたうえで採用する(北海道/農業)
- 社長自らが、経営理念を面接時に説明。理念に共感した人材を登用した(東北/卸・小売業)
- 社員紹介制度を導入。採用時には紹介者・被紹介者に一時金を支給している(関西/卸・小売業)
- ホームページやSNSで求人募集しており、問い合わせが増えている(九州・沖縄/建設業)
多様な人材が活躍できる職場づくり
- 風通しが良い環境をつくる。育児や介護など、勤務時間の調整を従業員と共に対応している(東北/サービス業)
- 従業員の家庭状況や本人の体調について話を聞く時間を設けている(東海/卸・小売業)
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