中小企業調査「大同生命サーベイ」 2018年9月度レポート
景況感
- 「業況DI(自社の現在の業況)」は▲1.5pt(前月比▲0.4pt)、「将来DI」は6.7pt(前月比0.1pt)といずれも前月からほぼ横ばいとなりました。
- 今後、景気拡大に向けて期待することは、「人手不足の解消」が約4割と最も多くなりました。
個別テーマ 成長投資への取組み
- 設備投資をはじめとした成長投資への取組みについて、「過去1年間に実施した成長投資」や「今後の成長投資意向・投資したい対象」などを調査しました。
- 過去1年間に実施した成長投資では、「機械・設備・工具」が約4割と最も多く、次いで「車両・運搬具」、「人材の採用」がそれぞれ約2割となりました。
- 今後の成長投資意向では、「投資額を増やしたい」が約2割、「現状程度の金額を維持したい」が約4割となりました。また、投資したい対象では、「機械・設備・工具」が約2割と最も多く、次いで「人材の採用」「人材の育成」が多くなりました。
景況感
(1)現在の業況と将来の見通しの推移
個別テーマ 成長投資への取組み
景況感が高止まるなか、設備投資をはじめとした成長に向けた投資が重要です。
Q1. 過去1年間に実施した成長投資は何ですか。
- 「機械・設備・工具」が約4割と最も多くなりました。
- 業種別でみると、「製造業」で「機械・設備・工具」が約6割、「建設業」で「機械・設備・工具」が約5割、「卸・小売業」で「情報機器・ソフトウェア」が約3割、「サービス業」で「人材の採用」が約3割となりました。
Q2. 過去1年間に実施した成長投資の主な目的は何ですか。
- 「建物・設備機器等の維持・補修・更新」が約3割と最も多くなりました。
- 業種別でみると、「製造業」「卸・小売業」では「直接部門の省力化・合理化」、「建設業」では「建物・設備機器等の維持・補修・更新」、「サービス業」では「既存事業部門の売上増大」が最も多くなりました。
Q3. 過去1年間に実施した成長投資の投資金額はいくらですか。
- 「100万円未満」が約3割と最も多く、次いで「100万~500万円未満」となりました。
- 規模別でみると、規模が大きいほど投資金額が大きくなりました。
Q4. 今後の成長投資意向や投資したい対象について、どのようにお考えですか。
- 「投資金額を増やしたい」が約2割、「現状の金額を維持したい」が約4割となりました。
- 投資したい対象は、「機械・設備・工具」が約2割と最も多く、次いで「人材の採用」「人材の育成」が多くなりました。
- 成長投資に消極的な理由は、「現状で投資は必要がない」が約4割と最も多く、次いで「投資に見合う収益を確保できるか不明」「資金準備が困難」が多くなりました。
- 今後の成長投資意向を業種別でみると、「投資金額を増やしたい」が最も多かったのは「製造業」の約2割でした。
一方で、「投資予定なし」が最も多かったのは「卸・小売業」の約5割でした。 - 各業種の今後投資したい対象は、「製造業」では「機械・設備・工具」が約4割と最も多く、その他業種では「人材の採用」「人材の育成」が多くなりました。
Q5. 今後の成長投資の目的のうち、最も重視するものは何ですか。
- 「既存事業部門の売上増大」が約3割と最も多くなりました。
- 業種別でみると、「建設業」「卸・小売業」「サービス業」は全体と同じく「既存事業部門の売上増大」が最も多くなりました。一方で、「製造業」は「直接部門の省力化・合理化」が約3割と最も多くなりました。
Q6. 今後の成長投資にあたっての主な財源は何ですか。
- 「金融機関からの借入」が約4割と最も多くなりました。
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