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中小企業調査「大同生命サーベイ」 2018年12月度レポート

景況感

  • 「業況DI(自社の現在の業況)」は前月比+0.3ptと改善し、▲0.6ptとなりました。また、「将来DI(自社の1年後の業況)」は前月比+0.1ptとほぼ横ばいで推移し、6.6ptとなりました。

個別テーマ キャッシュレス決済、2018年の振り返りなど

2018年を振り返るとともに、消費税増税に対する景気対策として政府が検討をすすめる「キャッシュレス決済によるポイント還元」について、中小企業経営者の意向を調査しました。

  • 消費税増税時に「キャッシュレス決済利用によるポイント還元」が実施された場合のキャッシュレス決済の導入意向を個人顧客との決済が多い業種(小売業、宿泊・飲食サービス業)でみると、「導入済み」「導入予定」は、「小売業」で37%、「宿泊・飲食サービス業」で41%となりました。
  • キャッシュレス決済導入にあたっての課題は、全体では「導入方法がわからない」が38%と最も多く、「小売業」では「加盟店手数料が高い」(32%)が、「宿泊・飲食サービス業」では「導入費用が高い」(38%)が最も多くなりました。導入方法の理解促進や導入費用の抑制がキャッシュレス決済普及のポイントとなりそうです。

経営者自身のキャッシュレス決済の利用状況も調査:「カード型電子マネー」「非カード型(スマホ)電子マネー」「QRコード読取り型スマホ決済」の経営者自身の利用率は39%となりました。

景況感

(1)現在の業況と将来の見通しの推移

個別テーマ キャッシュレス決済、2018年の振り返りなど

Q1. ご自身が買物などで利用されている現金以外の決済(キャッシュレス決済)方法は何ですか。

  • 「クレジットカード」が84%と最も多く、次いで「カード型電子マネー」の33%となりました。一方、「キャッシュレス決済は利用していない」は11%となりました。
  • スマートフォンを利用する「非カード型(スマホ)電子マネー」「QRコード読取り型スマホ決済」は、年齢が若いほど多くなりました。
  • 「カード型電子マネー」や、今後普及が見込まれる「非カード型(スマホ)電子マネー」「QRコード読取り型スマホ決済」を地域別でみると、「北海道」が48%と最も多く、次いで「北関東」「南関東」(46%)となりました。

Q2. 消費税増税時に「キャッシュレス決済利用によるポイント還元」が実施された場合、キャッシュレス決済の仕組みを導入しますか。

  • 「導入済み」「導入予定」が23%となりました。一方、「導入しない」は41%となりました。
  • 個人顧客との決済が多い業種(小売業、宿泊・飲食サービス業)でみると、「導入済み」「導入予定」は、「小売業」で37%、「宿泊・飲食サービス業」で41%となりました。また、「導入しない」は、「小売業」で25%、「宿泊・飲食サービス業」で24%となりました。
  • 従業員規模別でみると、規模が小さいほど「導入しない」が多くなりました。

Q3. 「導入にあたっての課題」は何ですか。 ※Q2で「今後検討する」「導入しない」を選択された方

  • 全体では、「導入方法がわからない」が38%と最も多く、「小売業」では「加盟店手数料が高い」(32%)が、「宿泊・飲食サービス業」では「導入費用が高い」(38%)が最も多くなりました。導入方法の理解促進や導入費用の抑制がキャッシュレス決済普及のポイントとなりそうです。

Q4. 2018年の経営環境はいかがでしたか。

  • 「良かった」が36%、「普通」が48%、「悪かった」が17%となりました。
  • 業種別でみると、業況DIが平成30年12月度に調査開始(H27.10)以来最高値となった「建設業」で「良かった」が41%と他業種に比べ多くなりました。
  • 「良かった」理由は、「利益・売上拡大」が51%と最も多く、次いで「従業員の成長」の10%となりました。

Q5. 2018年の出来事のうち、印象に残っているものは何ですか。

  • 「記録的豪雨・台風」が52%と最も多く、次いで「地震」「全国的な猛暑」と、自然災害に関する出来事が上位を占めました。

Q6. 2019年に特に注力したい経営課題は何ですか。

  • 「人材の確保」が42%、次いで「人材育成」が38%となり、人手不足に係わる課題が上位となりました。
  • 業種別でみると、「建設業」で「人材確保」(57%)や「人材育成」(47%)が全体より多く、人手不足感が高いことが伺えます。

Q7. 2019年の経済環境に期待することは何ですか。

  • 「個人消費の拡大」が38%と最も多く、次いで「人手不足の解消」の35%となりました。
  • 「業種別」でみると、特に「卸・小売業」で「個人消費の拡大」(53%)が、「建設業」で「人手不足の解消」(50%)と「公共投資の拡大」(31%)が多くなりました。

Q8. 2018年に読んだ本で最も印象に残っているものは何ですか。

  • 日本の国民の歴史と国家の変遷を描いた歴史書「日本国紀」が第1位、中小企業の奮闘を描き、ドラマ化された小説「下町ロケット」、人間としてどう生きるべきかをテーマに80年前に書かれた小説をマンガ化した「君たちはどう生きるか」が第2位となりました。

Q9. 経営をするうえで、大切にしている言葉は何ですか。

  • 「誠実、誠心誠意」が第1位、「感謝、ありがとう」が第2位など、人と人との繋がりを大切にする言葉が上位となりました。