中小企業調査「大同生命サーベイ」 2019年9月度レポート
景況感
- 「業況DI(自社の現在の業況)」は▲10.5pt(前月比▲1.0pt)となりました。
- 「将来DI(自社の1年後の業況)」は▲2.4pt(前月比▲0.1pt)と調査開始(2015.10)以降で最も低くなりました。
個別テーマ:中小企業における環境変化と経営課題
急速な環境変化のなかで企業が持続的に成長していくためには、環境変化による経営への影響を分析し、適切な対策を講じることが重要です。中小企業における「環境変化による経営への影響や対策」について調査しました。
- 3年後の自社の業績見通し(業況DI)は全体で▲4.5ptと現在より6.0pt高くなりました。
「サービス業」がマイナスからプラスに転じ+2.8ptと最も高くなり、「卸・小売業」が▲14.0ptと最も低くなりました。「建設業」は大幅に下降しプラスからマイナスに転じました。 - 事業の強化に向けて「現在取り組んでいること」は、「新規顧客の開拓(販路拡大)」が40%と最も多くなり、「今後取り組みたいこと」は、「人材確保・人材育成」が25%と最も多くなりました。
- SDGsの認知度(名称・内容ともに知っている)は13%と低い水準となりました。
景況感
(1)現在の業況と将来の見通しの推移
個別テーマ:中小企業における環境変化と経営課題
「人口減少」「デジタル化」「グローバル化」「SDGs(持続可能な開発目標)の推進」など、企業を取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。急速な環境変化のなかで企業が持続的に成長していくためには、環境変化による経営への影響を分析し、適切な対策を講じることが重要です。
Q1. 今後3年間の自社の業績見通しをどのようにお考えですか。
- 3年後の自社の業績見通し(業況DI)は全体で▲4.5ptと現在より6.0pt高くなりました。
- 業種別でみると、「サービス業」はマイナスからプラスに転じ+2.8ptと最も高くなりました。「製造業」「卸・小売業」は1年後に大幅に改善しているものの3年後はやや悪化、「建設業」はプラスからマイナスに転じています。
- 「サービス業」の内訳では、「教育・学習支援業」が+17.5ptと最も多くなりました。
Q2. 自社の強みは何ですか。
- 自社の強みでは、「今後の業績見通しは良くなる」と回答した企業は、「商品・サービスの品質」「営業力」「ビジネスモデルや商品・サービスの独自性」「チャレンジ精神」「人材育成」で、「悪くなる」と回答した企業を大幅に上回りました。
Q3. 今後3年間でどのような環境変化に危機感を感じますか。
- 危機感を感じる環境変化は、「労働人口の減少(人手不足)」が36%と最も多く、次いで「顧客ニーズの変化・多様化」が31%となりました。
- 「今後の業績見通しは良くなる」と回答した企業では、「労働人口の減少(人手不足)」が40%と最も多くなりました。「悪くなる」と回答した企業では「顧客ニーズの変化・多様化」が34%と最も多く、「マーケットの縮小」が33%と全体と比べ大幅に多く(+10pt)なりました。
- 業種別でみると、「製造業」「建設業」「サービス業」で「労働人口の減少(人手不足)」が最も多くなりました。
なかでも「建設業」は56%と他業種と比べ大幅に多くなり、人手不足の深刻さがうかがえます。「卸・小売業」では「顧客ニーズの変化・多様化」が40%と最も多くなりました。
Q4. 今後の環境変化を踏まえ、事業の強化に向けて「現在取組んでいること」「今後取り組みたいこと」は何ですか。
- 事業の強化に向けて「現在取り組んでいること」は、「新規顧客の開拓(販路拡大)」が40%と最も多くなりました。
- 「今後取り組みたいこと」は、「人材確保・人材育成」が25%と最も多くなりました。
- 業種別でみると、「建設業」では「現在取り組んでいること」「今後取り組みたいこと」ともに「人材確保・人材育成」が最も多くなりました。「卸・小売業」では「新規顧客の開拓(販路拡大)」が最も多くなりました。
Q5. 事業の強化に取り組むうえで、課題(困っていること)は何ですか。
- 事業の強化に取り組むうえでの課題は、「人材不足」が47%と最も多く、次いで「販路開拓・マーケティング」が25%となりました。「特に課題はない」は8%となり、9割以上の経営者が課題を抱えています。
- 業種別でみると、「建設業」で「人材不足」が68%と特に多く、「卸・小売業」は「販路開拓・マーケティング」が35%と最も多くなりました。
Q6. 事業の強化に取り組むうえで、行政等に期待する支援策は何ですか。
- 事業の強化に取り組むうえで行政に期待する支援策は、「中小企業関連税制・助成制度の拡充」が27%と最も多く、次いで「人材確保の支援」が23%、「人材育成の支援」が21%となりました。
Q7. 新たな事業分野(領域)を開拓する場合に、「①関心のある事業分野」「②重視したいポイント」は何ですか。
①関心のある事業分野(領域)
- 新たな事業分野の開拓で関心がある分野は、「環境・リサイクル分野」が19%と最も多くなりました。
②重視したいポイント
- 新たな事業分野開拓において重視したいポイントは、「成長性が見込まれる」が38%と最も多く、次いで「既存事業の技術・ノウハウを活用できる」が26%となりました。
- 新たな事業分野開拓において重視したいポイントは、「成長性が見込まれる」が38%と最も多く、次いで「既存事業の技術・ノウハウを活用できる」が26%となりました。
Q8. SDGs(エスディージーズ:持続可能な開発目標)※に対する関心が高まっています。「SDGs」を知っていましたか。
※参考情報 早分かりSDGs(PDF:305KB)
- SDGsの認知度(名称・内容ともに知っている)は13%となりました。
- 従業員規模別でみると、規模が大きいほど認知度が高くなりました。
- 業種別でみると、「製造業」で最も認知度が高くなりました。
Q9. 「SDGs」を認識されたうえで、SDGsに取り組む意向はありますか。
- SDGsの取り組み意向では、70%が「取り組み意向がある」と回答しました。
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