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中小企業調査「大同生命サーベイ」 2019年10月度レポート

景況感

  • 「業況DI(自社の現在の業況)」は前月比+0.1ptと横ばいで推移し、▲10.4ptとなりました。
  • 「将来DI(自社の1年後の業況)」は前月比+0.5ptと改善し、▲1.9ptとなりました。

個別テーマ:資金調達と金融機関との関わり

低金利環境が続くなか、中小企業の持続的な発展に不可欠な「資金調達」や「金融機関との関わり方」に対する中小企業経営者の意識や動向について調査しました。

  • 主な資金調達手段は「地方銀行・第二地方銀行からの借入」が48%と最多。
  • 金融機関からの借入時の担保・保証の提供は「代表者等の個人保証による借入」が59%と最も多く、3年前の調査(89%)から30pt減少。
  • 今後1年間の資金調達意向は「意向あり」が20%。

景況感

(1)現在の業況と将来の見通しの推移

個別テーマ:資金調達と金融機関との関わり

2019年版中小企業白書(2018年度の中小企業の動向)では、中小企業の資金繰りは改善傾向にあり、中小企業向けの貸出金も高水準で推移していると公表されています。低金利環境が続くなか、「資金調達」や「金融機関との関わり」に対する中小企業経営者の意識や動向について調査しました。

Q1. 主な資金調達手段は何ですか。

  • 資金調達手段は、「地方銀行・第二地方銀行からの借入」が48%と最も多く、次いで「信用金庫・信用組合からの借入」が40%となりました。
  • 従業員規模別でみると、「地方銀行・第二地方銀行からの借入」「メガバンクからの借入」では規模が大きいほど多く、「個人(経営者本人・親族等)からの借入」では規模が小さいほど多くなりました。
  • 地域別でみると、「地方銀行・第二地方銀行からの借入」は「中国」地方が70%と最も多く、「信用金庫・信金組合からの借入」は「東海」が53%と最も多くなりました。「メガバンクからの借入」は「南関東」が31%と最も多くなりました。

回答者数の少ない以下の選択肢は記載を省略
■他の企業からの借入・資金支援 ■株式発行による資金調達 ■ノンバンクからの借入 ■その他手段による資金調達

Q2. 現在の借入金額を教えてください。
※Q1で「資金調達手段が借入」と回答された方が対象(株式発行・その他手段による資金調達は除く)

  • 現在の借入金額は、「1,000万円未満」が25%と最も多く、次いで「1,000~3,000万円未満」が20%となりました。借入金額の中央値(借入なしを除いて算出)は「1,000~3,000万円未満」となりました。
  • 従業員規模別でみると、「借入なし」は規模が小さいほど多くなりました。
  • 地域別でみると、「借入なし」は「中国」地方が24%と最も多く、「北関東」が13%と最も少なくなりました。

Q3. 借入時に担保・保証を提供していますか。
※Q1で「資金調達手段が金融機関」と回答された方が対象

  • 借入時の担保・保証は、「代表者等の個人保証による借入」が59%と最も多く、次いで「信用保証協会の保証による借入」が39%となりました。「担保・保証によらない借入(事業の安定性・将来性を評価)」は14%と低い水準となりました。「代表者等の個人保証による借入」は過去の調査(2016.7)に比べ30pt減少しました。
  • 従業員規模別でみると、「不動産を担保とする借入」「担保・保証によらない借入(事業の安定性・成長性を評価)」は規模が大きいほど多くなりました。
  • 地域別でみると、「代表者等の個人保証による借入」は「北関東」が64%と最も多く、「信用保証協会の保証による借入」は「北海道」が51%と最も多くなりました。「不動産を担保とする借入」は「関西」が29%と最も多く、「担保・保証によらない借入(事業の安定性・成長性を評価)」は「北陸・甲信越」が19%と最も多くなりました。

回答者数の少ない以下の選択肢は記載を省略
■売掛金・債権等を担保とする借入 ■動産(在庫・設備等)を担保とする借入 ■知的財産を担保とする借入

Q4. 金融機関からの融資に関し、担保・保証以外に評価してもらいたいポイントは何ですか。

  • 担保・保証以外に評価してもらいたいポイントは、「事業の安定性・将来性」が40%と最も多く、次いで「財務内容」が29%となりました。
  • 従業員規模別でみると、「事業の安定性・将来性」「財務内容」は規模が大きいほど多くなりました。

Q5. 今後1年間で資金調達意向はありますか。

  • 今後1年間の資金調達意向は、「意向あり(資金調達したい)」が20%となりました。
  • 従業員規模別でみると、「意向あり」は規模が大きいほど多くなりました。

Q6. 調達した資金の主な使途は何ですか。
※Q5で「意向あり」と回答された方が対象

  • 調達した資金の主な使途は、「運転資金(給与・賃料・光熱費等)の支払い」が42%と最も多く、次いで「新規設備の導入」が28%となりました。
  • 業種別でみると、「運転資金の支払い」は「建設業」「卸・小売業」が多く、「サービス業」が少なくなりました。

Q7. 金融機関による経営支援で「現在活用しているもの」「今後期待するもの」は何ですか。

  • 金融機関による経営支援で「現在活用しているもの」は、「受発注先の紹介・販路開拓の支援」が12%と最も多くなりました。
  • 「今後期待するもの」は、「補助金・助成金活用に関する助言」が17%と最も多く、次いで「受発注先の紹介・販路開拓の支援」が15%、「人材確保の支援」が14%となりました。
  • 「今後期待するもの」を地域別でみると、地域ごとに差異がみられましたが、いずれの地域も「補助金・助成金活用に関する助言」が上位にランクインしました。

<「今後期待するもの」地域別ベスト3>

回答者数の少ない以下の選択肢は記載を省略
■労務管理に関する助言 ■店舗等の立地に関する支援 ■海外事業展開の支援 ■BCP策定に関する支援 ■表彰・認定制度等の受賞・認定支援

参考情報 補助金・助成金の紹介

中小企業庁や中小機構では、中小企業・小規模事業者向けの様々な補助金・助成金を紹介しています。

ミラサポplus(中小企業庁の委託事業)別ウィンドウで開きます

補助金・助成金・融資の検索(中小機構)別ウィンドウで開きます

Q8. 「クラウドファンディング」の利用意向についてお答えください。

クラウドファンディング:企業や組織等が、インターネット上でプロジェクトやアイデアを公開し、不特定多数の方から資金を集める仕組み。

  • 「クラウドファンディング」を「利用している・利用したことがある」は1%と低い結果となりました。「利用したことはない(関心はある)」は26%と前回調査(2018.5)と比べ9pt低くなりました。
  • 業種別でみると、「利用したことはない(関心はある)」は「サービス業」で30%と他業種に比べやや多くなりました。
  • 経営者の年齢別でみると、「利用したことはない(関心はある)」は年齢が若いほど多くなりました。