中小企業調査「大同生命サーベイ」2020年2月度レポート | 大同生命を知る | 大同生命
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中小企業調査「大同生命サーベイ」 2020年2月度レポート

景況感

  • 「業況DI(自社の現在の業況)」(調査期間:2/3~2/25)は、新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響が出始めており、前月比▲3.7ptと大幅に悪化し、▲15.7ptと調査開始(2015.10)以降で最も低くなりました。
  • 「将来DI(自社の1年後の業況)」も同様に、前月比▲3.0ptと悪化し、▲3.1ptと調査開始以降で最も低くなりました。

個別テーマ:補助金・助成金の活用実態

中小企業の持続的成長を後押しするための各種補助金・助成金の活用実態を調査しました。

  • 補助金・助成金の活用実績は、「活用したことがある」が44%と半数以下にとどまりました。従業員規模別でみると、規模が小さいほど「活用したことがある」が少なくなりました。
  • 「過去3年で活用・申請した補助金・助成金の分野」と「今後活用したい補助金・助成金の分野」は、ともに「人材確保・育成」が最も多く、次いで「設備投資」となりました。
  • 「過去3年で活用・申請した分野」と「今後活用したい分野」を比較すると、「今後活用したい分野」で「既存事業の強化・改善」が大幅に増加(+12pt)しており、既存事業に対する課題意識の高さがうかがえます。

景況感

(1)現在の業況と将来の見通しの推移

個別テーマ:補助金・助成金の活用実態

過去の本調査において、「行政への要望」として「補助金・助成金」が上位となっていることを踏まえ、中小企業の持続的成長を後押しするための補助金・助成金の活用実態を調査しました。(調査期間:2/3~2/25)

Q1. 補助金・助成金の活用実績を教えてください。

  • 補助金・助成金の活用実績は、「活用したことがある」が44%と半数以下にとどまりました。
  • 従業員規模別でみると、規模が小さいほど「活用したことがある」が少なくなりました。
  • 業種別でみると、「活用したことがある」は「製造業」で54%と他業種に比べ多くなりました。
  • 景況感別でみると、「業況が良い」企業ほど「活用したことがある」が多くなりました。

Q2. 過去3年でどの分野の補助金・助成金を活用・申請しましたか。また、今後活用したい分野は何ですか。

  • 過去3年で活用・申請した補助金・助成金の分野は、「人材確保・育成」が41%と最も多く、次いで「設備投資」が32%となりました。
  • 上記を業種別でみると、「人材確保・育成」は「建設業」が55%、「設備投資」は「製造業」が50%と、全体と比べ10pt以上多くなりました。
  • 今後活用したい補助金・助成金の分野についても、「人材確保・育成」が35%と最も多く、次いで「設備投資」が31%となりました。
  • 「過去3年で活用・申請した分野」と「今後活用したい分野」を比較すると、「今後活用したい分野」で「既存事業の強化・改善」が大幅に増加(+12pt)しており、既存事業に対する課題意識の高さがうかがえます。

経営者の声 
補助金・助成金の活用事例(自由回答)

  • 「キャリアアップ助成金」を活用することで、従業員の福利厚生を充実することができた。(北海道/サービス)
  • ミラサポへ相談し、補助金を受給することができた。補助金で従業員の福利厚生を充実したことで、従業員のモチベーションが高まった。(北海道/卸・小売)
  • 助成金で新しい機械を導入することができた。より多くの注文を受けられるようになり販路開拓につながった。(南関東/製造)
  • 不景気で事業の縮小を検討していたが、雇用調整助成金を受給することができたため、事業を継続できた。(東海/サービス)
  • 申請書を作成することで、自社の強みや弱みを改めて整理することができ、事業計画等を見直す機会となった。(九州・沖縄/建設)

Q3. 補助金・助成金の情報はどのように収集しましたか。
※Q1で補助金・助成金の活用実績が「過去3年で1回以上」「過去3年で申請したが審査に通らなかった」と回答された方が回答

  • 補助金・助成金の情報収集は、「専門家(税理士・中小企業診断士・社労士等)からの情報提供」が45%と最も多く、次いで「支援機関(商工会・商工会議所等)からの情報提供」が35%となりました。
  • 経営者の年齢別でみると、年齢が若いほど「活用したことのある他の経営者からの情報提供」が多くなりました。

Q4. 補助金・助成金を活用・申請した際の相談先を教えてください。
※Q1で補助金・助成金の活用実績が「過去3年で1回以上」「過去3年で申請したが審査に通らなかった」と回答された方が回答

  • 補助金・助成金を活用した際の相談先は、「専門家(税理士・中小企業診断士・社労士等)」が46%と最も多く、次いで「地域の支援機関(商工会・商工会議所等)」が29%となりました。
  • 経営者の年齢別でみると、年齢が若いほど「専門家(税理士・中小企業診断士・社労士等)」「活用したことのある他の経営者」の割合が多くなりました。

Q5. 補助金・助成金を活用しない理由は何ですか。
※Q1で補助金・助成金の活用実績が「3年以上前に活用」「過去一度も活用したことがない」と回答された方が回答

  • 補助金・助成金を活用しない理由は、「3年間活用していない(3年以上前に活用した)」と回答した企業では、「手続き・申請書類が煩雑・複雑」が22%と最も多くなりました。また、「その他」も22%と多く、関心を持ちつつも情報収集や検討をするまでには至っていないことがうかがえます。
  • 「過去一度も活用したことがない」と回答した企業では、「関心がない」が28%と最も多く、次いで「どのような制度があるかわからない」が19%となりました。

Q6. 知っている補助金・助成金は何ですか。

  • 知っている補助金・助成金は、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」が41%と最も多く、次いで「雇用調整助成金」が36%となりました。
  • 業種別でみると、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」は「製造業」で67%と、他業種に比べ大幅に多くなりました。

各種支援情報

補助金・助成金

よろず支援拠点別ウィンドウで開きます

中小企業・小規模事業者の経営上の相談にお応えするため、国が全国に設置した無料の経営相談所

ミラサポplus(中小企業庁の委託事業)別ウィンドウで開きます

中小企業・小規模事業者を対象にした支援情報サイト。専門家への相談や派遣要請などが可能

J-Net21(中小企業基盤整備機構が運営)別ウィンドウで開きます

中小企業・小規模事業者等のための経営課題に関する情報を掲載したポータルサイト

新型コロナウイルス関連

経済産業省別ウィンドウで開きます

資金繰り支援、設備投資・販路開拓支援、経営環境の整備に関する施策などの情報

厚生労働省別ウィンドウで開きます

新型コロナウイルス感染症の影響に伴う雇用調整助成金の特例措置など、働く方・経営者への支援情報

内閣官房新型インフルエンザ等対策室別ウィンドウで開きます

新型コロナウイルス感染症の対策情報