分散投資
リスクと上手につきあう方法に「分散投資」があります。
例えば、卵が50個あるとします。それをかごで運ぶ場合、どのように運べば落として割れる可能性を少なくできるでしょうか?
1度に全部を運ぶと、かごを落としたときにほとんどが割れてしまいます。何個かに分けて運べば、1つを落としたとしても残りは安全です。
資産運用における分散投資には次の2つがあります。
運用商品の分散
1つの運用商品に集中して投資するのではなく、値動きの異なる複数の運用商品に分散して投資する手法です。ひとつの運用商品が値下がりしても他の運用商品が値上がりすれば、全体として値動きが安定します。つまり分散投資によってリスクを小さくすることが期待できるのです。
商品性の違うものへの分散投資例
国際分散投資例
購入時期の分散(ドル・コスト平均法)
投資を行う時、最安値で購入し、最高値で売却すれば、最も利益がでることは容易に理解できます。しかし、値動きのある運用商品で、そのような投資を行なうことは至難の技です。一時期にすべての資金を投資してしまうと、その時期が最高値である危険性もあります。
逆に購入時期を分けて少しずつ資金を投資することで、このリスクを少なくすることが期待できます。この手法を「ドル・コスト平均法」といいます。
ドル・コスト平均法
価格変動がある運用商品の購入に対して、定期的に一定金額で購入していく方法です。価格が高い時は購入数量が減り、価格が低い時は購入数量が増えることになり、平均購入単価を安定させる効果が期待できます。
ドル・コスト平均法の一例
AさんとBさんの購入方法を比べてみましょう。
Aさん | 1カ月目に18万円全額で株価1万円の株式を18株購入 |
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Bさん | 毎月3万円ずつ、6カ月間にわたり株式を購入(ドル・コスト平均法) |
ドル・コスト平均法を利用したBさんは、価格が安い時には多くの株数を、価格が高い時には少ない株数を購入しており、6カ月間でみると平均購入単価は6,207円となります。この例では、Aさんと比べて平均購入単価を下げることができました。
株価の推移
上記記載内容は仮定のものであり、実際の投資成果を保証するものではありません。